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dreaming


 ジリリリリリ!
 ガガガガガガ!
 ピピピピピピ!
「…うにゅ」
 おふとん、あったかい…。
「…き、名雪!」
 …うにゅ、ゆういち……。
「起きろ名雪!」
 祐一の声が聞こえる…。
「うにゅ…」
「そうだ、そのまま目を開けろ!」
 目…? うん、けろぴーの目はおっきいねぇ。
 けろぴー、ふさふさ。
「けろぴーを抱きしめんな! また寝ちまうだろが!」
 だって、眠いもん。
「開き直ったような顔をするな!」
 …わ、祐一、鋭い。
 …じゃ、そういうことで。
「くー……」
「…くそ、もうちょっとだったのに」
 おふとん、ほかほか。
 けろぴー、ふさふさ。
 気持ちいい……
「おい、名雪ってば」
 そして、枕もとには、大好――
「きな祐…」
 一がいて――。
「きなゆう? なんかすっごく断片的っぽい寝言だなおい」
「しあわせ…」
「お前が起きてくれないと、俺は遅刻して、かなり不幸せになるんだが」
「んに……」
「名雪!」
「ゆういち?」
 祐一の声がすごく近くに感じて――
「よし、そのまま起きろ!」
 目を開けてみたら、祐一の顔がすっごく近くにあって――
 うれしいような、恥ずかしいような、でも――
「祐一、おはようござ…、くー」
 眠いからいいや。
「今お前、全てを投げうって寝ただろう?」
「くー」
「頼むから起きてくれ、な?」
「うにゅ……」
「名雪ぃ……」
「ゆういち」
「なんだ?」
「ちゅー」
 …………。
 沈黙。
 祐一が固まってるのがわかる。
「名雪、寝ぼけてんのか?」
「王子さまのちゅーで、お姫さまは目を覚ますの…」
「寝言か?」
「ちゅー」
「……………」
「ゆういち…」
「……よしわかった、俺も男だ、ひとつその『ちゅー』とやらでお前を起こしてやるとしよう」
「ゆういち、てれまくり……」
「起きてんだろお前」
「……くー」
「…まあいい、いくぞ名雪」
「…くー」
 ゆういちの吐息が近づいてくる。
 もうすぐ――
「あらあら、まあまあ」
「……んに、おかあさん?」
「あ、秋子さん!?」
「二人共なかなか起きてこないから様子を見に来たんですけど、お邪魔だったかしら?」
 おかあさん、たのしそう……
「二人が仲良しで、私も嬉しいわ」
「秋子さん、違うんですって!」
「でも、早くしないと、朝ご飯食べる時間が無くなっちゃいますよ」
「秋子さん、聞いてくださいってば!」
 おかあさんが下に戻っていって、祐一もおかあさんを追いかけていって――
 わたし、ひとりぼっち。
「ねむい……」
 目をごしごしとこすりながら、けろぴーを抱きしめる。
「ふさふさ…」
 …祐一の吐息が――
 祐一のドキドキがまだ部屋に残ってるみたい。
「ゆういち……、ふあ……」
 ごろん、と寝返りを打つ。
「もうちょっとだったのになぁ、残念」
 そんなことを考えつつ…
 おふとんにもぐって…
「…くー」
 おやすみなさい――


 あとがき
 俺はいったい何をしてるのだろう?
 寝てる人間の一人称なんて、無謀にも程がある。
 案の定ほとんど状況説明がない小説になっちゃったし。
 とりあえず、いつもの朝です。
 今回はfourthやfavoriteと違い、ゲーム中盤、1月中旬ごろのお話を書いてみました。
 つまりは、自分をただの幼なじみだと思っている祐一に、名雪からのアプローチというかなんというか、そんなようなものです。なんか甘くないですが(苦笑)
 文中、名雪がひらがな喋りだったり漢字だったりするのは、そのときの名雪の寝ぼけ具合を表しています。ひらがなが多くなればなるほど寝ぼけている(むしろ寝ている)と。
 とりあえず、これで当初の予定は果たしました。
 あとは、ネタが浮かんだらぼちぼちと書いていきます。
 1ヶ月2ヶ月は当たり前(何がだ)


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