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一方その頃――

「白雪さんは実はDDRが得意、っと。話さないでとは言われたけど、一応メモっとかないとな。……しっかし白雪さんといいこの前見かけた八重さんといい、意外な人がやるもんだなー、DDR」
 きらめき市のショッピング街を、ひびきのの男子生徒――坂城匠――が、手帳になにやら書きこみながら歩いていた。
「あ、白雪さんと一緒にいた女の子も紹介してもらえばよかったかな? 結構カワイイ子だったもんな……、失敗し………」
 どすん!
「うわっ!!」
「うおっ!!」
 下を向いて歩いていれば、そのうち誰かにぶつかってしまうわけで、匠も反対側から歩いてきた人にぶつかってしまった。
 その衝撃で手に持っていた手帳は落としてしまったが、なんとかお互い転ばずにはすんだようだ。
「あ、すみません」
「あ、いや、コイツもよそ見してたし、お互い様だよ」
 ごめんな、と付け加えて、ぶつかった相手の連れの人が気まずそうに笑っていた。
 ガクランを着ているということは、きらめき高校の生徒かな、などと思いつつ,匠は地面に落ちた手帳を拾おうと身をかがめ――
「……あれ?」
 手帳が2つ落ちていた。しかも両方同じ物だ。
「僕と同じ手帳?」
「俺と同じ手帳?」
 匠と相手の男子生徒の声がハモり、二人は顔を見合わせて苦笑しながら、それぞれの手帳を拾った。
「使いやすいんだよな、これ」
「ええ、女の子のデータを書きこむには、これが一番いいんですよ」
「女の子とな?」
 余計なことを言っちゃったかなと思った匠とは裏腹に、2人の男子生徒の目が、キュピーンと輝く。
「えと……」
 余りに興味津々な二人の様子にちょっと戸惑いながらも―― 
「あ、ここでぶつかったのも何かの縁ですし、電話番号教えますから、ひびきの高校の女の子のことでなにか知りたいことがあったら、この坂城匠までどうぞ」
 と言って、手帳の後ろのページを1枚破り、電話番号を書いて渡す。
「そうか、キミが坂城匠か、噂はきらめき高校まで届いているよ」
「は?」
「はじめまして、俺がきらめき高校一の事情通、早乙女好雄。んでコイツが俺の下僕の高見公人」
「誰が下僕だ誰が」
「んじゃ砂肝」
「わけわからんわ!」
「漫才コンビですか?」
「失礼なことを平然というねチミも」
「いや、あまりにも息がピッタリだったもんで」
 あはは、と乾いた笑いを浮かべつつ、匠が2人を見た。
「漫才コンビじゃないってことは、ひょっとして2人はオホモダチ?」
「たのむ、キミまでボケないでくれ」
 公人とよばれた男子生徒が、今にも泣きそうな目で哀願してきた。
「あ、すみません、つい……」
「そうそう、それに、コイツには朝日奈さんっていう立派な彼女……」
 どごっ!!
 言い終わる前に、公人の鉄拳によって、好雄は道路の反対側まで吹っ飛んで行った。
「余計なことは言んでよろしい」
「あの……、大丈夫なんですか? あの人」
「ああ、気にしなくても大丈夫だ。いつものことだから」
「いつものこと……」
「あ、そうそう、キミも、きらめき高校の女の子のことで何か知りたいことがあったら、あいつに電話するといい。番号教えるから」
 と、本人に無断で電話番号を教える公人。
「あ、どうも」
「じゃ、俺はアイツを家まで持っていくから。縁があったらまた会おう、坂城くん」
「あ、ええ、さようなら」
 引きつった笑みを浮かべる匠。
 その目の前で、にこやかに微笑みながら好雄の腕を掴んだ公人が、そのまま相方を引きずりながら夕闇へと消えて行った。
 その姿をしばらく見送りながら――
「………変な街だなー、きらめき市って」
 そんなことを呟きつつ、匠も家に帰ることにした。


 あとがき?

 いや、なんとなく、好雄と公人のコンビを書いてみたくなったんで。
 特に意味はありません。ていうか、好雄と匠を会わせてしまったことで、今後なんらかの破綻がありそうで(オフィシャルはともかく僕のSSで)ちと怖かったり。
 とにかく、あくまでオマケ的な物なんで、あまり深く考えないでください。
 ではでは。

 あ、最後に、ここまで読んでくれた方だけに、僕の心の叫びをお聞かせしましょう・・・・・・。

 KONAMIさん、僕の心がメイ様からまほりんに傾きつつあります! 危険です!! 早くメイ様が主役のSubstories第2弾を出してください!(核爆)