「あかり爆発」<TO HEART超短編>
ver.1.10
注:本文中に一切説明がありませんが、このお話は浩之(主人公)の視点でお楽しみください。
……むう、退屈だ。
もう、なんてゆーか、めっちゃくちゃ退屈だ。
どれだけめちゃくちゃか、あえて例えるなら、マルチがセンサーの代わりにロングホーンをつけちゃってるくらいめちゃくちゃだ。
なんかよくわからんが。
しかも今は5時間目。昼飯を食った後で腹がふくれてるから、退屈に眠気がミックスされて、甘美な睡魔となって襲いかかってくる。
おそらくクラスの大半が、俺みたいに大変なことになってるはずだ。まあ、それを通り越して爆睡してるやつもいるが。
だが、そんな俺達の苦悩を知ってか知らずか、山岡先生は黙々と授業を続ける。
最初は俺も真面目に聞いていたが、そのうち先生の言葉が、意味不明の呪文のように聞こえてくるようになった。
さらに時間がたつと、呪文から子守唄にレベルアップする。
しかも、今がまさにそのときであった。
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ぐ……ぐふぁあっ!
だめだッ! これ以上はもたん……、む、そうだ、気分転換にノートに落書でも……。
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うむ、我ながらいい出来だ、この「くま」、……「熊」じゃないのが重要なポイントだよな。
後であかりにみせてやろ。
ていうか、あわよくば高値で売ってやろ。
……ん? そういえば、昨日見たドラマに、こんな感じのシチュエーションがあったよな……たしか、「雫」とかいう。……えーと、退屈な日常に嫌気がさしていた主人公が、授業中にノートに落書していると、……まあ、ドラマのは「くま」なんてかわいいもんじゃなかったような気がするけど……、まあとにかく、落書していると、突然、女生徒が一人立ち上がって、「せっくす」とか言いながら顔をかきむしるっていう……要は発狂しちゃったんだよな、あの子。
がたっ!
うん、まあ、程度の差こそあれ、授業は退屈だし、俺は落書してるし、あかりは立ち上がってるし、大体おんなじ……………………って。
う、うぞっ!?
な、なぜあかりが立ち上がる?
……………………はっ!
あかり、お、おまえ、まさか・・・。
びりっ。
……? な、なぜリボンを引きちぎる? いや、それ以前に、なぜあかりのちからでリボンがちぎれる?
「ん? どうした神岸、具合でも悪いのか?」
「………………………」
「なんだ、聞こえないぞ、もっと大きな声でいってくれ」
い、いらんことを言うな山岡! や、やめろ! あかり、それ以上しゃべるんじゃない!
くそっ! こーなったら、俺様自慢の新作ギャグでみんなの注意を俺に……って、しまったあっ! アレは『仕込み』に約三分かかるんだったぁっ!
ならばっ! 昨日開発した新技「DDH(デンジャラスドライバーヒロユキ)」を披露………一体誰にかけろと言うのだッ!
くっ、早く何とかしないと、あかりが……、あかりが………。
「………みつあみ」
「………は?」
………………………は?
「みつあみが、したいのぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
だっ!
「お、おい神岸! どこいくんだ!」
「洗面所っ」
突然の出来事に、俺も、教室のみんなも、ただ黙って見送ることしか出来なかった。
そして、また、何事もなかったかのように授業が再開された。
それは、ごくごく平和な、とある昼下がりの出来事であった。
ふぅ・・・、あかり、おまえってやつは・・・(しみじみ)。
あとがき
どうも、彩月の、初のTO HEART小説です。
なぜこんなアホな話を書いたかと言うと、別にソースかつ弁当を食っていたらひらめいたとかそんなのではなく(分かる人だけ分かってください)、ただ、うちのあかりちゃん(ヌイグルミ、6ヶ月)が、「みつあみがしたいの」って言ってたから、ってだけなんです(大マジ)。
まだワードで打ってる最中なんで、HTMLにしてHPにのっけたときに、どのぐらいの長さになるかわかりませんが、おそらくえらい短いでしょう。
ヌイさんの一言から膨らませただけなんで、内容は薄いですが、もし「くすっ」とでも笑ってもらえれば、僕のTKO勝ちです(意味不明)
ということで、彩月にとってひさしぶりの、一人称小説でした。
改訂版あとがき
直しました。
本来ならば、冬コミで同人誌として発行するはずだったんですが、間に合わなかったもので(泣)。そのままお蔵入りさせるのもなんだなと。
直して、どこがどうなったのかよくわかりませんが(文章がますます破綻したという話もある(笑))、まあ、HP開設半年にして初改訂です。